小林由美子さんによる声優によるキャリア教育を開催しました
東京都教育委員会の主催による「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」の一環として、本校体育館にて声優の小林由美子さんをお招きした特別講演会を開催しました。国民的アニメの主人公幼稚園児をはじめ、元気な男の子役から愛らしいキャラクターまで幅広く演じている小林さんの登場に、会場は大きな拍手と笑顔に包まれました。
圧巻の表現力 ―『注文の多い料理店』朗読―
まず、宮沢賢治の名作『注文の多い料理店』の朗読をご披露いただきました。二人の紳士や謎めいた店主など、登場人物ごとに声を巧みに使い分けるプロの技に、生徒たちは驚きの表情を見せていました。
「一人で演じているとは思えない」「物語の情景が目に浮かぶようだった」と、その表現力に圧倒されていた生徒たち。小林さんからは「情景を頭に思い浮かべながら、相手に伝えようと思って読むことが大切です」と、音読のコツも教えていただきました。
イラストから声が飛び出した! ―生アフレコ体験―
続いて、生徒たちが描いたオリジナルイラストに小林さんがその場で声を吹き込む「生アフレコ」が行われました。「可愛いおばあちゃん」「いたずら好きな男の子」「遊びたい盛りの幼稚園児」という個性豊かなイラストに、小林さんが瞬時にぴったりの声を当てると、会場からは「すごい!」「キャラクターが生きているみたい!」と大歓声が上がりました。
小林さんも「絵から優しさやいたずら心が伝わってきて、演じていてとても楽しかったです」と、生徒たちの画力を絶賛してくださいました。
気持ちを一つに ―『春の雪だるま』朗読劇―
『春の雪だるま』をテーマにした朗読劇では、5名の代表生徒が動物役として小林さんと共演しました。寂しがり屋の雪だるまと動物たちの心温まる物語を、生徒たちは感情を込めて堂々と演じきりました。
小林さんからは「遠くにいる相手に呼びかける時の距離感や、感情の込め方が素晴らしかったです。私のアドバイスをすぐに吸収してくれて感動しました」と、生徒たちの頑張りを高く評価していただきました。
プロでも緊張する瞬間 ―質問コーナーより―
生徒からの質問コーナーでは、仕事の裏側について深い学びがありました。「仕事の中で一番緊張したことは?」という質問に対し、小林さんはデビュー当時の失敗談を披露されました。
「最初の収録で緊張しすぎて頭が真っ白になり、叫び声一つのセリフに30回もやり直しをしてしまいました」と正直に明かしてくださった小林さん。それでも諦めずに努力を続けてきたというお話に、生徒たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。このほかにも、喉のケア方法や声優を目指したきっかけなど、多くの質問に丁寧に答えてくださいました。
小さな「突破口」を見つけよう ―メッセージ―
講演会の最後には、ご自身の経験を踏まえた熱いメッセージをいただきました。
小学生の頃は人見知りで声も小さかったという小林さん。「挨拶だけは大きな声でしよう」と決めて実行したことが、自分を変える「突破口」になったそうです。
「苦手なことでも、何か一つ『これだけはやる』と決めて突破口を開くと、それが自信につながり、夢に近づくきっかけになります」
この力強い言葉は、これから夢に向かって歩んでいく生徒たちの背中を優しく押してくれました。
今回の講演会は、プロの技術に触れるだけでなく、「苦手なことにも挑戦する勇気」を学ぶ貴重な時間となりました。小林由美子さん、本当にありがとうございました!