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今井文也さんによる「声優によるキャリア教育」

2025年12月18日、東京都教育委員会主催「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」の一環として、声優の今井文也さんをお招きした「声優によるキャリア教育」を江戸川区立小岩第一中学校にて開催されました。数多くの人気作に出演し、アニメやゲーム、ライブ活動など幅広く活躍されている今井さんの登場に、会場となった体育館は生徒たちの大きな拍手と熱気に包まれました。
有志の生徒の皆さんによる実行委員会が立ち上がり、司会進行役から声優の先導まで全てを行う、まさに手作りのキャリア教育となりました!また生徒や教職員のみならず、今回は保護者やPTAの方々も多くご参加いただきました。

「声の迫力や感情の伝わり方がすごかった」――朗読
まずは、教科書でもおなじみの名作、太宰治の『走れメロス』の朗読をご披露いただきました。物語のクライマックス、メロスが刑場に突入し親友と語り合うシーンでは、喉が潰れるほど叫ぶメロスの必死さや、登場人物の揺れ動く感情がリアルに表現され、生徒たちは物語の世界に完全に引き込まれていました。
朗読後、生徒代表からは「声の迫力や感情の伝わり方がすごくて、とても感動しました。特にメロスが友達を助けようと走る場面が心に残りました」という感想が寄せられました。プロの演技を間近で体感し、その迫力に圧倒された様子が伝わってきました。今井さんからは「プロでも噛むことはあります。焦らずゆっくり、言葉一つひとつを大切に読むことがポイントです」と、明日からの音読に活かせるアドバイスもいただきました。

「イメージ通り!」―― 子どもたちが描いたイラストへの公開アフレコ
続いて行われたのは、生徒たちが描いたイラストに今井さんがその場で声を吹き込む「公開アフレコ」のコーナーです。「正義のヒーロー」「元気なおじいちゃん」「悪役のボスキャラ」という個性豊かなキャラクターたちに、今井さんが瞬時に声を当てると、会場からは「すごい!」「イメージ通り!」と驚きの声が上がりました。
このコーナーで特に印象的だったのは、今井さんが生徒の画力に感嘆されていた姿です。イラストを見た瞬間に「お上手!」と声を上げ、「僕が中学生の頃は人間と分かる程度の絵しか描けなかったのに、本当に中学生とは思えないレベル」と絶賛。さらに、「表情などの描写がしっかりしているので、こちら側も『ああしたい、こうしたい』という演技のアイデアが自然と生まれました」と、イラストの力が演技を引き出してくれたと語ってくださいました。コーナーの最後には、サプライズでイラストの原本にサインを入れてプレゼントしていただき、生徒たちにとって一生の思い出となりました。

「中学生とは思えない対応力」――朗読劇
「人狼ゲーム」をテーマにした朗読劇では、代表生徒たちが村人役として今井さんと共演しました。「誰が狼なのか?」を探り合う緊迫した掛け合いでしたが、生徒たちは堂々とした演技を披露。今井さんも「中学生とは思えないほど会話のキャッチボールが自然で、僕も演じやすかったです」と、その対応力を高く評価してくださいました。

「楽しさは伝わる」――質問コーナー
生徒からの質問コーナーでは、表現に関する深い学びがありました。「キャラクターを表現する上で意識していることは?」という質問に対し、今井さんは「耳から入る情報はとても大きいので、目を閉じている様子や後ろを向いている様子など、音だけで状況が伝わるように少しオーバーに演じることもあります」と回答。さらに「何より自分が楽しむこと。そうすれば、その楽しさが相手にも伝わります」と教えていただき、生徒たちのプレゼンテーションや発表の場でも活かせる貴重なアドバイスとなり、他にもアドバイスとなるお話も数多くいただきました。

「好き」を大切に――今井さんからのメッセージ
会の最後には、ご自身の経験を踏まえた温かいメッセージをいただきました。学生時代、工業高校でのものづくりの実習がうまくいかず悩んでいた時に、好きだったアニメやゲームの世界に飛び込んだことが今の道に繋がったというエピソードを披露。「今、やりたいことが明確にある人は素晴らしいですが、もしなくても焦らないでください。自分が『好きだな』『向いているな』と思えることを大切にしておくと、それが将来の仕事や心の支えになるはずです」という言葉は、多くの生徒の心に深く響いたようです。

最後は今井さんから小岩第一中学校の生徒の皆さんへのサプライズプレゼントとして、下校放送のアナウンスを引き受けていただきました。生徒の皆さんが下校する際に校内で流れるメッセージを今井さんに担当していただき、放送が流れた直後は各教室で大歓声が起きました。

声優という仕事の素晴らしさだけでなく、「好きなことを大切にする」ことの意味を学んだ、笑顔あふれる一日となりました。今井文也さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

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